製造現場のネットワーク環境やセキュリティ要件は多岐にわたります。Moxaは、お客様の状況や目指すレベルに応じて段階的にソリューションを構築・強化できるよう、ステップアップ形式での導入を提案しています。これにより、投資対効果を見極めながら、無理なく最適なネットワーク環境を実現できます。

レベルに応じたシステム構築・セキュリティ強化

Lv.-（保護なし）基礎接続	ネットワーク構築の第一歩は、信頼性の高い基本的な接続の確保です。 Moxaのアンマネージドスイッチは、プラグアンドプレイで簡単に導入でき、過酷な産業環境にも耐える堅牢性を備えています。 ■主なMoxa製品群アンマネージドスイッチ
Lv.0 ネットワーク可視化と簡易管理	次に、ネットワークの「見える化」と基本的な管理機能の導入です。スマートスイッチは、VLAN（仮想LAN）によるトラフィック分離やQoS（Quality of Service）による優先制御など、アンマネージドスイッチにはない機能を手軽に利用できます。これにネットワーク管理ソフトウェアMXview Oneを組み合わせることで、ネットワークトポロジーの自動検出や機器状態の監視が可能になり、問題発生時の迅速な対応を支援します。 ■主なMoxa製品群スマートスイッチ / MXview One
Lv.1 高度なネットワーク管理と冗長性	より大規模で重要な役割を担うネットワークでは、高度な制御と、いつでも安定して使える信頼性の高い仕組みが求められます。 Moxaのマネージドスイッチは、詳細なVLAN設定、ネットワーク冗長化プロトコル（Turbo Ring/Turbo Chainなど）、高度なセキュリティ機能を提供します。特に、Moxa独自の冗長化技術は、ネットワーク障害発生時にミリ秒単位での高速な経路切り替えを実現し、生産ラインの停止リスクを最小限に抑えます。 MXview Oneと連携することで、これらの複雑な機能も効率的に管理できます。 ■主なMoxa製品群マネージドスイッチ / MXview One
Lv.2 ゾーン防御とセキュア接続	マネージドスイッチのセキュリティ機能をさらに高度に活用し（IEC62443-4-2の認証を取得）、さらにファイアウォール機能を備えたセキュアルーターを導入することで、ネットワークを複数のゾーンに分割（セグメンテーション）します。この構成により、万が一マルウェア感染や不正アクセスが発生しても、被害を特定のゾーン内に封じ込めることができ、システム全体への影響を最小限に抑えることが可能です。欧州で導入が進むCRA（サイバーレジリエンス法）などの新たな規制への対応にもつながります。 ■主なMoxa製品群マネージドスイッチ (IEC62443-4-2の認証取得) / セキュアルーター (ファイアウォール) / MXview One
Lv.3 統合セキュリティと脅威防御	最終段階では、より高度な脅威検知と統合的なセキュリティ管理体制を構築します。セキュアルーターのIPS（侵入防御システム）機能や、MXview Oneの追加ライセンスの機能を活用し、セキリティを強化します。MXview Oneの追加ライセンスでは、複数のファイアウォールポリシーやファームウェアを一元管理し、セキュリティログを集約、リアルタイムで脅威を可視化・分析可能です。 ■主なMoxa製品群マネージドスイッチ (IEC62443-4-2の認証取得) / IPS機能付きセキュアルーター (ファイアウォール) / MXview One (追加ライセンス)

超高速凍結機 ZERO-03（標準機）据付工事仕様